みなさんは「マーケティング」とは何ですか?」と聞かれたら、どのように答えるでしょうか?
「広告を打つこと」「サイトパフォーマンスを改善すること」あるいは「商品を作る」ことでしょうか?
この章では、マーケティングの全体像を解説していきます。
1.マーケティングとは?
結論から述べますとマーケティングとは、「売れ続ける仕組みづくり」と「購入したい気持ちづくり」だと考えています。
今までのマーケティングは、企業が主体となって商品を「どう売るか」というところにフォーカスされていました。
しかし、昨今のデジタル化に伴い、消費者も情報発信が可能となったことで、企業の「売りたい気持ち」が見透かされる様になりました。
企業の「売りたい気持ち」→消費者の「買いたい気持ち」に変化させることが重要です。
購買の心理プロセス
マーケティングを理解するには、まずは顧客がどういった心理プロセスで購買に至っているかを理解することも重要です。
突然ですが、「AIDMA」(アイドマ)という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
AIDMA(アイドマ)とは1920年代にアメリカ合衆国の販売・広告の実務書の著作者であったサミュエル・ローランド・ホールが著作中で示した広告宣伝に対する消費者の心理のプロセスを示した略語である。
Wikipediaより
AIDMAの法則では、消費者がある商品を知って購入に至るまでに次のような段階があるとされる。
- Attention(注意)→広告などを見かけて注目する
- Interest(関心)→商品に関心を持つ
- Desire(欲求)→商品に対する欲望を持つ
- Memory(記憶)→商品を記憶する
- Action(行動)→商品を実際に購入するための行動をする
上記5つの頭文字をつなげて「AIDMA」です。
しかし、近年のPCやスマホの普及のより日本では「AISAS」(アイサス)に変化してきたとも言われています。(電通など提唱)
AISASの法則では、消費者がある商品を知って購入に至るまでに次のような段階があるとされる。
- Attention(注意)→広告などを見かけて注目する
- Interest(関心)→商品に関心を持つ
- Search(検索)→商品情報を検索する
- Action(行動)→商品を実際に購入するための行動をする
- Share(共有)→商品の感想を共有する
例)バナー広告で商品を見て、そこで気になると、値段や口コミをネットで検索して、ECサイトで購入する。そして、満足すればSNSなどで共有する。
これが「AISAS」です。
マーケティングファネルとは?
皆さんはマーケティングファネルという言葉を聞いたことがありますでしょうか?
下記のようなろうと(ファネル)型の図のことです。

このマーケティングファネルは、購入プロセスを図式化したものです。
顧客が継続顧客やロイヤルカスタマー(優良顧客)化するところまでの設計が必要になってきます。
「2:8の法則(パレートの法則)」とは?
「2:8の法則(パレートの法則)」をご存知でしょうか?
パレートの法則とは、売上の8割りが、顧客全体の2割にすぎないロイヤルカスタマーによってつくられているという考え方です。

理解しておくことが重要です。さらに利益を出せる構造を作らなければ、新商品の開発やサービス改善に力を注ぐことは難しくなります。
こういった良い循環を作り出すことを意識して設計していきましょう!!
まとめ
長くなりましたが、要点をまとめると、マーケティングとは「売れ続ける仕組みづくり」「買いたい気持ちづくり」が重要で、
1回の購入プロセスだけではなく、顧客がロイヤルカスタマー化するところまでを設計することが重要です。
ぜひ、活用してみてください!!